【第2回】:採用担当者が「見たがる」職務経歴書とは?

採用担当者が「見たがる」職務経歴書の書き方のポイントとは?

前回の話で、人材コーディネーターの友人M氏が教えてくれた「履歴書・職務経歴書を書く前に知るべきポイント」

  • 自己PRではなく、即戦力である説明をする
  • 企業が求めている人材だと訴えること
  • 読み手の面接官を意識して見やすくする

という3つのことでした。

今回は、前回のポイントを踏まえて、履歴書・経歴書を読んだ人事部の採用担当者が「この応募者に会ってみたい」と思ってしまうポイントを、ちょっとした実例と共にM氏から聞いたので、その内容を元にまとめました。

①採用担当者が「いいな。」と思わせる職務経歴書。

面接イイネ

採用担当者が「お、この応募者いいな。」と思わせるような職務経歴書を書くには、まずは相手の立場に立って考える”ことが非常に重要です。職務経歴書を書くにあたってどころか、もしも相手目線で物事を考える”ことが出来なければ、仕事もうまく回りません。これは、仕事でも、家庭面でも、恋愛面でも、どんな時においても、大切なことです。

“相手目線で物事を見る”ということは、人生においては大切な事柄ですので、いくつか参考になることを、これから書いていこうかと思います。

相手の目線に立ってていない職務経歴書が多すぎる!

職務経歴書を書く際には、相手の目線に立って書くこと。繰り返しになりますが、これが最も大切な部分です。例えばですが、あなたが、転勤があったため引っ越すことにしました。そこで、マンションに住もうと不動産屋に行き、

「今度、引っ越すことになったので、駅から徒歩で10分くらいのところで、家族がいるので4LDK以上が良くて、月々10万未満のところが良いです。」

と伝えたにも関わらず、不動産業者が、

「駅からは遠いのですが、2LDKで月々20万円の良い案件があります!」

と言ってきたとしたら、あなたはこう思われるのでは、無いのでしょうか?

「この人、僕の話を聞いていたのだろうか?」

実は言うと、人材採用の際は、このようなことが往々に起こっています。例えば、事務職を求めている求人企業からは、

「事務職として、パソコンが使えて、なるべくなら、エクセルとワードを使うことが出来て、それから書類は英語が多いので、英語が読める方。出来れば、経験者の人が望ましい。」

と企業が言っているのにも関わらず、求職者からは、

「パソコンは使えません!英語も読めません!事務経験も浅いですが、御社に私はぴったりだと思います!」

と熱意を持ってアピールしても、

「なんで応募してきたの?どうして弊社があなたを雇わないといけないの?

と一方的なアピールを企業にして逆に嫌われるパターンがよくあります。このような企業側に立つ視点が無ければ、一方的に嫌われてしまう内容で、職務経歴書を作っている恐れがあります。

それでは、どうするべきでしょうか?

②完璧に相手に合わせる必要はない。

求職者からしてみれば、

「自分にぴったり合う求人案件なんて無い。」

と思われている方もいらっしゃるかと思います。実際にその通りです。企業からしてみても、

「この求人案件に対して、ぴったりの人材は、簡単には見つからない。」

と思っているのが普通です。では、このような企業と求職者側とで、どのような擦りあわせが必要なのでしょうか?先程の不動産の例を見てみましょう。

「駅から徒歩で10分くらいのところで、家族がいるので4LDK以上が良くて、月々10万未満のところが良いです。」

ところが、ちょうど良い不動産案件が無く、不動産業者は代わりにこのような物件を紹介しました。

「駅からは徒歩で15分くらいと多少遠いのですが、4LDKで、月8万円くらいの物件でしたらありますが、いかがでしょうか?」

こう言えば、考えてくださるかもしれません。もしくは、

「駅からは徒歩で5分くらいの4LDKの良い物件があります。ただ値段が少々張って、月12万程ですが・・・いかがでしょうか?」

というように、すべてが全て相手先に合う”ような案件ではなくとも、このように“相手が望む項目の一部が合っていれば相手も契約を結んでくれるかもしれません。同じように、求職者と求人企業との間でも、このようなことは言えます。

③会社にとってプラスになる人材。

職業選別

採用担当者が、求職者を見るにあたって、“今までの経験を入社してから活かせるかどうか”を重視して、書類を見ていきます。このことを踏まえると、極端な例で言えば、“異業種”からの就職も可能ということが言えてしまいます。

例えばですが、あるコンビニのレジ担当、商品陳列、店内のPOP製作などをしていた方がいたとしましょう。その方が、広告業としてデザインの仕事をしたいと考えていた場合。

「レジ打ちが得意です!店内では、誰よりも速かったです!」

と言うような内容を職務経歴書に書いたとしても、採用担当者の方には、響きづらいものです。ですが、

「店内のPOP作りは全て私がやりました!店内の売上に関係あるかと思い、デザインを考えて、POPを掲げた商品の売上が3倍になりました!」

という内容を書類に書けば、広告業のデザイナーの募集ですので、採用担当者の目に止まるかもしれません。求人企業、募集内容に合わせて書くだけで、採用担当者から見ると、大きく違った印象を与えることが可能です。

読んでもらう一工夫「業種に関係ありそうな経歴を抜き出す」

求人企業が求めている人材が、例えば“営業職”だった場合、営業に関係ありそうな、活かせそうな、あなたの経歴を考えて“強調”させることが大切です。営業に関連ある仕事でしたら、営業の経歴を長めに書いたり、営業成績を目立たせて、

「社内の営業マンの中で1位の成績でした!」

というような結果を書いたり、もしくは、社風が体育会系の営業マンを好むようなら、

「ガンガン飛び込み営業をやります!」

というような内容をアピールしたり、工夫は色々と出来ます。あなたの経験を活かして、“企業・求人内容に合った内容”を書き込んでいくことが、職務経歴書を書く際の、最大のポイントとなります。

 


 

以上、採用担当者が読みたくなる職務経歴書の書き方でした。

今回の話をまとめると

  • 採用担当者の目線に立って書くこと
  • 企業の望む条件に一部でも当てはまるようにする
  • 今までの経験で企業に活かせることを書く

となります。

それでは、次は内容ではなく、文面・文章構成などの職務経歴書の工夫点を見ていきたいと思います。

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