看護師が別の病院・施設に転職する!と決意するとき。
退職理由はどんな理由があるでしょうか?
他職種と同じくダントツの1位は「人間関係」です。以下、「給与待遇面の不満」「勤務がキツすぎると感じる」「体調不良」「結婚・出産」等の理由が挙げられるでしょう。
ですが、転職活動に不可欠な履歴書に、本当の退職理由を書いてはいけません。
この記事では、看護師が別の病院に転職する時の退職理由の「作り方」を解説していきます。転職を考えている看護師の皆さん、ぜひ参考にしてください。
看護師として転職する場合、志望動機と同じくらい重要視される「退職理由」
転職活動において、「前職をなぜ辞めたか」は重要視されます。
ここで例文として、転職活動中の看護師4年目の看護師Aさん、Bさんの2人の履歴書、退職理由の項目を見てみましょう。
外科病棟で3年間勤務しましたが、職場の人間関係が悪く情報伝達が上手くいかないことで、ミスを犯すかもしれないという不安が強くなり、休みが少ないことで疲労感が強かったため新しい職場でやり直したい思いで退職しました
外科病棟で3年間勤務し、外科の基礎を学ぶことが出来ました。今後はこの経験を生かして手術室、救急外来等の経験を積みスキルアップしたいと考え退職しました
いかがでしょうか?
2人の退職理由からどんな印象を受けますか?あなたが採用側なら、どちらの看護師を採用したいですか?
退職理由は「作るもの」、正直に書かなくてもよいと認識して
Aさんの退職理由を紐解いていきましょう。
まず、3年間外科病棟で勤務して得られたものがアピールできていません。前職の環境を「人間関係が悪い」と言い切っていることろからは、「仕事上の使命よりも周りの環境に流されやすい人」「人間関係で躓くと辞めてしまう危険がある人」と評価されてしまいます。「疲労感」「忙しすぎて」という言葉は、体力がない人と評価されがちです。
このようなことは、本音であっても退職理由として正直に書いてはいけません。真実であったとしても、採用側にとっては前職の悪口を言っている、と取られるだけです。
退所理由は「作るもの」です。
NGワードは「忙しすぎる」「いじめられた」「上司と合わない」「人間関係」「体調不良」「課題が多すぎる」「パワハラ」「モラハラ」等です。
好印象を与える退職理由とは、志望動機を裏返した表現と知って欲しい
一方、Bさんの退職理由は、ある特徴があります。
それは志望動機を裏返した表現、ということです。
ちょっと裏返してみましょう。
退職理由
「外科病棟で3年間勤務し、外科の基礎を学ぶことが出来ました。今後はこの経験を生かして手術室、救急外来等の経験を積みスキルアップしたいと考え退職しました。」
志望動機
「こちらの病院では、今まで3年間で身に着けた外科の知識を最大限発揮し、手術室看護、救急外来看護を学んで、より技術を高め患者さんの看護に貢献できるようになりたいと思い、就職を希望しました。」
退職理由、志望動機は表現を転換しアピールしているわけです。いわばWアピールです。
決して綺麗ごとを並べましょうと言っているわけではなく、対象の病院・施設に転職したい理由とセットで考えて欲しいということなのです。
子育て中のママナースにおすすめ、履歴書に書く退職理由
子育てをしながら看護師として勤務することは大変です。
- 子供が熱を出し、保育園からの呼び出しが頻繁にあることから、周囲の看護師の冷たい視線に耐えられず辞めてしまった。
- 子供が手を離れるまでは、短時間勤務の非常勤で頑張りたかったけど、常勤になって欲しいという執拗な圧力に耐えきれず辞めてしまった。
- 1人目の産休明けで復帰したものの、すぐに2人目を妊娠。師長に「計画性がない、約束が違う」と嫌味を言われ気まずくなって辞めてしまった。
これらは珍しくないことです。
この場合も退職理由は正直に書く必要はありません。
例文として、
緊急入院の受け入れが多い職場だったため、子供のお迎えの都合がつかず周囲に迷惑をかけてしまうことが多かったため、託児所があり、自分の得意分野である循環器で働ける職場を探し退職した
子育てと仕事を両立したい、看護師として自分の持てる技術・知識を発揮したい、という思いが伝わればいいのです。
まとめ
いかがでしたか?
看護師は売り手市場、といえどより良い条件で転職したいものです。ネガティブな退職理由であっても、転職活動に向かうときはそれらを忘れて、スッキリとポジティブな気持ちで臨んでください。
採用側は、実務経験がある看護師を待っています。キラリと輝く履歴書作成を応援しています。
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