履歴書を書く際に気をつけたいのは、会話よりも「文字」の方が相手に与える印象は強烈だということです。
ビジネスメールを書くときに、普通の事でも文字にすると結構強めになってしまって困ったことはありませんか。余計な誤解を避けるため、履歴書に書く退職理由は特に強調したものではなく、一般的なトーンで書くと良いでしょう。(書いた履歴書を読む採用担当者がいることを常に意識すること!)
さて、化粧品業界に転職をする人のパターンは次の3つがあります。
- ① 異業種業界 から 化粧品業界 へ
- ② 化粧品業界 から 化粧品業界 へ
- ③ 化粧品業界 から 異業種業界 へ
今回は①の異業種業界 から化粧品業界に転職するための退職理由を考えていきましょう。
異業界から化粧品業界へ進みたい方の3つのアドバイス
異業種からの退職して、化粧品業界に転職する場合、押さえるべきポイントは次の3つです。
退職理由その①
「化粧品業界に転職したいので退職する(した)」
テーマは何故業界を変わってまで化粧品業界に転職したいかです。
女性であれば「好きな業界で働きたい、興味のある業界で働きたい」の内容で納得させられることも多いですが、男性の場合はそれではちょっと納得させにくいかもしれません。
「メイクが大好きなんです」という男性が面接に来たらちょっと引いてしまいますよね。もちろん男性化粧品のカテゴリもありますので、好きな業界で働きたいが理由でもいいのですが、「具体的な商品を通じてお客様に喜んでいただける仕事がしたい」のような方向に持って行くと良いかもしれません。
ちなみに化粧品業界では美容部員さん以外は、化粧っ気のない人や化粧品に興味のない女性もけっこういたりします。
気をつけたいことは、「トレンドとか流行の先端を行く仕事がしたい」の理由だと軽く見られてしまう場合があるので避けた方が良いでしょう。憧れとしての化粧品ではなく、商売として化粧品業界を選択するという方向が良いかと考えられます。もちろん商品開発部門を目指して「最新の技術で最新の化粧品を作りたい」という方は別です。そのままストレートに伝えましょう。
退職理由その②
「将来性のある業界、会社で働きたい」
一般論でもありますが、「将来性がある業界で働きたい」という理由は履歴書を読む面接官を納得させやすいでしょう。そして、化粧品業界に転職したい男性でも使いやすい理由です。
この理由なら、転職先である化粧業界を持ち上げると共に、前職の別業種の会社が将来性に欠けることの暗喩にもなります。
化粧品は嗜好品や贅沢品としてとらえられることもありますが、消費財なので高価格帯の実業よりは不況のあおりを受けにくいです。さらに、購買年齢層も幅広いので、一気に売上がガタ落ちするケースは比較的少ないです。
化粧品会社は多数ありますが、上場しておらず売上を公開してない会社も多いです。そのため、本当に将来性がある会社かどうかの判断はしにくいですし、トレンドに左右されることもあるので先は見えにくいです。しかし、業界としては冷え込んでいるニュースはほとんど聞きませんので、「将来性のある業界」の理由が大きくハズレることはないでしょう。
また、上場している化粧品会社であればまさに将来性のあるので履歴書を読む面接官も納得してもらえる退職理由であり転職理由となるでしょう。
退職理由その③
「前職の悪口は書かない」
退職理由はあくまで前向き・ポジティブなことを書くほうが間違いなく好印象を与えます。
後ろ向きなことを書いても悪い印象を与えるリスクしかありません。
そもそも、以前仕事をしていた業界・前職の悪いところを履歴書に書いても「化粧品業界に転職したい理由」にはなりません。
ネガティブの部分は面接の時か入社するまでとっておきましょう。別の業界の裏話や前社の悪口は入社してからのネタとしてはとても面白いですからね。
まとめ:異業界から化粧品業界に転職するためにクリアすべき3つのポイント
では、最後に今回のまとめです。
- 化粧品業界に転職したい理由を明確に!
- 前職は何であれ将来性のある業界、会社で活躍したい事をアピール!
- 退職理由は前向きに考えた理由で。悪口は入社するまでおあずけ。
この3つのポイントを押さえて履歴書に書く退職理由を練っていきましょう。
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