退職する際、全く別の業界に行くのであれば、多少は今の会社と揉めても良いかもしれませんが、基本的には円満退職するにこしたことありませんよね。
化粧品業界でも転職には、円満退社が非常に重要になってきます。化粧品業界は非常に狭く、同業他社に転職するケースがとても多いからです。「今○○社にいる○○さんは以前△△社にいたんだよね」などは日常茶飯事です。また、取引先も似ている場合が多いので、喧嘩別れして変な噂を流されないように円満退職を目指しましょう。
円満に化粧品会社を退職するための4つの約束
円満に退職できて、引き留め(慰留といも言う)られないために覚えておくべき約束を4つにまとめました。
お約束その①:退職の時期を選ぶこと。
化粧品会社には忙しい時期があります。代表的なものは春夏(SS)、秋冬(AW)の新色が出るシーズンです。これはほぼどこの化粧品会社でも同じでしょう。大体は春夏が2月、秋冬が8月2月頃です。営業であればこの時期の2~3か月前、マーケティング関係であれば6か月以上前からが忙しい時期なので、この時期は避けないと引き留められる可能性が大きくなります。
また、新製品やテレビコマーシャルなどのプロジェクトがかかっている時期も避けた方が賢明でしょう。引継ぎ期間もありますので、最短でも退職予定の二ヶ月前には直属の上司に伝えておきましょう。時期を選ぶのが引き留められないためのコツです。
お約束その②:立つ鳥跡を濁さずを肝に銘じること。
喧嘩別れで退職するのは避けたいです。化粧品業界は大変狭いので、取引先で会ったり、展示会で顔を合わせたりすることも多々あります。
また、あまりよくない辞め方をすると、辞めた会社から取引先に余計なことを吹き込まれる可能性もあります。どこで会っても笑顔で挨拶できるような辞め方が望ましいです。そのためには在籍中は会社の悪口は言わないように心がけ、引継ぎも最後まできっちり済ませることが重要です。
お約束その③:退職理由で相手を納得させること。
退職理由は個々いろいろあると思いますが、なるべくネガティブな理由は避けた方が賢明です。どうせ辞めてしまう会社なのですから、会社に意見を言って改善させてあげる必要はありません。また、会社側も薄々はあなたが辞めたい本音は解っているはずなので、お互い前向きに退職したほうが気持ちいいです。
相手を納得させる理由としては「この会社では出来ないことをやりたいので退職したい」という主旨が解りやすいです。
例えば「化粧品ではなく他の業界で働きたい」という理由であれば相手も納得しやすいでしょう。また、化粧品業界で働くことを前提とするならば「別の販売チャネルの仕事にチャレンジしてみたい」とか「コスメではなく、ヘアケアのようなマスマーケットをターゲットにした仕事がしたい」など、今の会社とは別の流通、別の商品に携わりたいという方向であれば相手も引き留めにくくなります。
また、「営業ではなく商品開発の仕事がしたい」等の職種の変更もひとつの手段です。ただ、現在の会社で商品開発をしている場合、部署の移動を提案され引き留められるかもしれないので、臨機応変に使い分けましょう。
お約束その④:待遇面を理由にしないこと。
退職の際、「給料が安すぎる」とか「残業が多すぎる」という待遇を理由にするのは好ましくないです。本音ではこの理由の方も多いと思いますが、「じゃあ給料を上げるから辞めないでくれ」と言われても困ってしまいますよね。
おそらくあなたはもう退職の決意をし、転職先も決まっているかもしれません。そんな時に条件を出して引き留められる可能性がある退職理由は使わないほうが無難です。
まとめ:4つのポイントをクリアすれば円満退社は確定です。
円満退職するためには
- まず退職しやすい時期を見極め早めに伝え、
- 立つ鳥跡を濁さずを肝に銘じ、穏便に退職できるように心がける。
- 退職の理由として望ましいのは、「今の会社ではできないことをやりたいので退職して新しいことにチャレンジしたい」という方向で話をし、
- 引き留められないために、待遇面を退職理由として使わないこと。
この4つをクリアすれば円満退社がグッと近づいてきます。
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