【退職理由をどう作ればいいか？】について悩んでいる方は多いと思いますが、あなたの状況によって必要な答えが変わってきます。
退職理由についての悩みは大きく分けて、
- 退職理由を作りたい人
- 転職時の面接で使いたい人
- 現職場の上司に退職理由を使いたい人
になると思います。このページでは、【退職理由を作りたい人】に向けた退職理由の作り方・考え方を解説していきます。
【転職時の面接で使いたい人・現職場の上司に退職理由を使いたい人】に向けた話すポイントを知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
退職理由を作りたい方。まだ明確な退職理由ができていない方
納得できる退職理由が作れれば、エントリーシートや面接時の退職理由に信頼度が増し、転職が成功しやすくなるでしょう。じっくりと考えましょう！
退職理由は正直に本音で話すべきか？
退職理由を作る時、頻繁に質問されるのが「退職理由は正直に本音を話すべきですか？」です。
なぜ、この質問を皆がするのか？なぜ、正直に話すことが出来ないのか？
答えは簡単。退職したい理由が「上司・先輩との人間関係が悪かったから」「給料が安かったから」「会社の方針が合わない」などネガティブな不満だらけだからです。
そうなんです！会社を辞めたい理由なんて不満があるからに決まってます！
ホンネの退職理由ランキングは不満だらけ！？
これを裏付けるデータがあります。転職サイト大手のリクナビNEXTの『退職理由のホンネ ランキング ベスト10』によれば、10位のうち９個が何らかの不満が原因でした。
| 1位 | 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった | 23％ |
|---|---|---|
| 2位 | 労働時間・環境が不満だった | 14％ |
| 3位 | 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった | 13％ |
| 4位 | 給与が低かった | 12％ |
| 5位 | 仕事内容が面白くなかった | 9％ |
| 6位 | 社長がワンマンだった | 7％ |
| 7位 | 社風が合わなかった | 6％ |
| 7位 | 会社の経営方針・経営状況が変化した | 6％ |
| 7位 | キャリアアップしたかった | 6％ |
| 10位 | 昇進・評価が不満だった | 4％ |
どうですか？辞めたい理由なんて不満だらけなんです。
ですが、こんな不満な退職理由を選考書類に書き、面接時に話たらどうなるでしょうか？
選考委員・面接官に
って思われて終了です。
また、会社の上司に言ってしまったら
とケンカになって円満退社が遠ざかっていきます。
退職理由は不満をどんなに語っても駄目なのです！転職先の会社が欲しがるのは、前向きでポジティブな退職理由を持つ人なのです。
「よし、ならポジティブな退職理由を話そう！」ということで面接で
・顧客一人一人と向き合った働き方をしたいので御社を受けました！
……どうです？
悪くないのですが、曖昧な感じがします。
これだと面接官に
なんて思われてしまいます。
ただ、ポジティブにするだけじゃ駄目なんです。ちゃんと理由のあるポジティブな退職理由にしないと面接官は納得してくれません！
理由のあるポジティブ退職理由ってどんなの？
皆さん、煎餅って好きですか？僕は大好きです。
なぜ、いきなり煎餅の話なのか…実はこれが理由あるポジティブを作るヒントなのです。
格安の「ワケあり煎餅」って耳にしたことありませんか？楽天なんかによくある煎餅を安く売ってるお店です。どんなお店か簡単にまとめると……
この煎餅、格安でお求めいただけます。
なぜなら、製造の過程でできる割れた煎餅を集めたからです。割れても味は変わらないので、今回特別に販売致します！1kgで1000円です！
人間は疑り深い生き物です。単に
って見ると
と勘ぐってしまいます。ですが、ここで
だから格安です！
と、なぜ安いのかという明確な理由を付けることで、
と信じこませるマーケティング手法なのです。
これってつまりは「割れて商品にできない」というネガティブを、「ワケあり商品」というポジティブに変えているのです。
転職活動にもこのテクニックを使うことでネガティブな退職理由 → ポジティブな退職理由にできるのです。
ポジティブにできないよ…
と心配の方もいるでしょうが、発想の転換してみると意外とうまくいくので、例文などを参考にしながらやってみましょう。
誰もが納得できるポジティブな退職理由の作り方
ポジティブな退職理由は２つの手順で簡単に作ることができます。
手順１：現状の不満の書き出し・グループ化
手順２：発想の転換
この方法の良いことは、不満でネガティブな事が、裏返ってポジティブな希望・理想になり、一連の流れが退職理由であり、転職理由になることです。この後で詳しく解説していきますが、このような例です。
↓『給料の不満』を発想の転換
面接時に①、②と話した後に、
「これを実現できるのが御社なので、ぜひ入社したいです！」と繋げれば、それなりの退職・転職理由・志望動機として使えるのです。
ネガティブ→ポジティブな転職理由を作ってみよう
では、手順１・２の進め方をお話していきます。
手順１：現状の不満の書き出し・グループ化
まずは自らの現状を見直し、転職を思い立った理由・現状の不満を出します。
方法として、考えつく不満を出来るだけ紙に書き出し、その後に関連する内容をグループ分けして整理します。
退職したいと思った不満を難しく考えず、ドンドン書き出します。例として、友人Ｋ君に協力してもらい実際に書き出した不満がこちらです。アヤフヤだった退職理由がグループ化され、整理されました。
Ｋくんは特に会社の給料に不満があったので、この不満を例に、ポジティブな理由を作ってみましょう。
ボーナスの低下と増税で結局手取りは６年間横ばい。学歴が低く出世が望めない自分はずっと、昇給が望めない。
つまり不満をまとめると
まずはこれで手順１はOKです。
手順２：発想の転換
思いついたネガティブな不満…これ発想の転換で逆転させてみましょう。この不満を解決できたＫ君に思い描いてもらいました。
先程の不満は
↓
実力さえあれば、大きな権限を任せてくれる会社に入社したい。結果を残せば、それに応じた給与を頂き、そういった給与制度の会社に行きたい。
つまり「実力次第でどんどん給料が上がる職場。」というようなことが言えると思います。
手順２はこれでOKです。
先ほどのワケあり煎餅のように、ネガティブ→ポジティブと簡単に繋げてみると、
ですが、御社は実力次第で給料を上げていける制度になっているので、入社を希望しました。
『この理由があったから、こうしたいです。だから御社なのです！』と順序立てて言うことで、面接官も納得できる退職理由となります。
長くなりましたが、しっかりとした退職理由を作れたら、後は淀みなく話せるように練習しておきましょう。あまり噛み噛みで話すと面接官に怪しまれますからね。
コラム：もし、手順２で出来た理由が、転職先の会社に合ってなかったら…
それは本当にあなたの入りたい会社ですか？
現在の会社に不満があることを手順１で確認し、それが理由となって退職するのに、手順２で反転した理由が転職先で解決されていないのは非常にマズイです。転職しても、また退職する…なんてことになりかねません。今一度、転換した理由が当てはまる転職先を探してみてはどうですか？
無事に会社を辞めるための退職理由が完成しましたね！次は、実際に転職先の面接官や現職場の上司に話していくことになると思いますので、その時のポイントをこちらのページで解説したいと思います。
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