【第3回】:職務経歴書を書く時にやってはいけないこと

職務経歴書を書くときにやってはいないこと+改善方法

前回の記事では、多くの方に仕事を斡旋してきた人材コーディネーターの友人M氏がコッソリ教えてくれた「採用担当者が読みたくなる職務経歴書の書き方」でした。そのポイントは下の3つです。

  • 採用担当者の目線に立って書くこと
  • 企業の望む条件に一部でも当てはまるようにする
  • 今までの経験で企業に活かせることを書く

今回は、逆に採用担当者が読みたくなくなる書き方の解説と、それをガンガン改善する方法について書いていきます。

読みやすい職務経歴書を作るには?

入力

職務経歴書は決まった書き方が存在しません。決まった書き方が存在しないということは、自由度もその分増しますが、見やすさを考えなければいけません。現代では、職務経歴書については、手書きよりもパソコンで作成した文章のほうが読みやすいという観点が一般的です。

特に、就職後にワープロを使った文章作成がある場合は、職務経歴書で文章作成能力をみているかもしれません。また、レイアウトの構成・修正もパソコン作成のほうが格段に早くて便利です。職務経歴書は読みやすく、アピールしたい部分が目立つようなデザインを心がけましょう。

場合によっては、段落罫線なども使うことで職務経歴書を読みやすくできます。基本的にフォーマットは自由ですが、基本はA4サイズで作成しましょう。レイアウトや段落は統一感を持たせて、実際に印刷した際に、見やすいように作成しましょう。

こういった書類はダメ!

とあるメーカーの採用担当者の方は、以前に、こう言われていらっしゃいました。

採用担当者

だらだらと羅列してあって、結局よく判らなかったり、本人の仕事の成果なのか、本人が所属していた成果なのかがよく判らないような書き方をしている人は、それだけで印象が悪いですよ。

また、

B さん

1件あたり非常に短時間で読んでいきますので、内容をすぐ理解できる書き方でないと、こちらが誤った理解をしたまま不採用にしてしまうときがあります。

とおっしゃっておられる担当者もいらっしゃいました。実際に、どんなに良いことが書いてあったとしても、“読みづらければ”その場で“不採用”にもなってしまいます。

実際には、細やかなテクニックもありますが、そのような細やかなテクニックよりも、手っ取り早く、職務経歴書を“見やすくする”方法があります。

自己流の“見やすさ”は危険である!?

経営学には、このような格言があります。

「自社の商品の良さ・強みを、“自ら”語ってはいけない。」

自分たちが、いくら良いと言っていても、お客様から見たら、それは“メリット”として感じなかったり、喜ばれる商品や機能ではないという場合が、実際に良くありがちです。では、どのように、自社の良さ・強みを見つけて売っていけば良いのでしょうか?

最も手っ取り早い方法は、“自分で判断しない”ことです。つまり、“他人に判断してもらうことです。自分の長所は、自分が最もわかると言われる方もいらっしゃいますが、実際はそうではありません。

“自分のことを最も知らないのは、自分です”

自分が「こんなことできて当たり前だよ。」と言っていたとしても、他人から見れば、非常に特異で「これは君だからできるんだよ。」と言われることがあるかもしれません。周りから言われないと、長所に気付けない自分もいます。つまりは、職務経歴書も、“自分一人では、良い面、悪い面も判断が付きづらいということです。

他人に判断してもらうとは?

 

例えばですが、どんなスポーツで言えば、

  • ゴルフのスイングにしても
  • クロールの泳ぎ方にしても
  • 短距離走の走り方にしても
  • テニスのラリーにしても

スポーツでしたら、なんでもそうですが、多くの選手には、“コーチ”という存在がおります。数年前に、あるアメリカのプロゴルファーの方が、“アメリカゴルフツアーでの、日本選手のゴルフ選手の不振について、こう述べられていらっしゃいました。

ゴルフコーチ

日本の選手は優秀だよ。
でも、日本で活躍出来て、アメリカで活躍できない理由は“コーチ”をしっかり付けていないからだと思うよ。

実際に、日本ではコーチを付けているゴルファーの数は、アメリカよりもずっと低いと言われています。そして、アメリカのゴルフツアーは非常に長期で行われます。スコアだけでなく、その間に、体調管理やフォームの管理なども
大切になってきますが、例え“プロでも自分一人では“客観的”に管理・判断できないことは、上述の選手は良くわかっておられたのかと思います。

特にアメリカのゴルフツアーの場合、フォームに悪い癖が付かないように、ツアー中に変なスイングの仕方をしていたら、直ぐに、選手に報告して修正されるそうです。このように、仮にスポーツのプロでも、“自分で判断することは、大変難しいのが現状です。

職務経歴書に関しても、自分で判断せずに、どなたかに判断してもらいましょう。

では誰に判断してもらう?

職務経歴書の良い・悪いの客観的な判断は?

“客観視”する際にどなたかに判断してもらうかも、ある程度は気を付けなければなりません。良くやりがちな失敗は、“家族”に判断してもらうことです。家族に判断してもらうことは、なるべく避けた方が良いと言えます。

なぜなら、“正確な判断が出来づらいからです”赤の他人の場合なら、客観的に判断することは比較的に容易に出来ますが、家族だと、そうはいきません。客観的に見ているつもりでも、情が入ったり、甘く見たりして、正確に見抜くことが出来ない場合があります。

職務経歴書の書き方も同じことが言え、“家族間”“仲が良い友人間”では、正確な判断は付きにくいものです。そこで、最も効果的な“客観視”の方法は、“プロに頼むこと”が一番簡単であり、確実です。どんなにテクニックのことを1つ1つ説明したとしても、必ず1つや2つは抜けが発生します。

その抜けを把握するためには、“プロ”に頼み、添削してもらうことこそが、転職成功の近道となります。このような流れによって、職務経歴書を整えていきましょう。

プロに相談

 


 

以上、採用担当者が読みたくなくなる職務経歴書の注意点と、その改善方法でした。

今回の話をまとめると

  • 簡潔で読みやすく書く
  • 自分の強み・弱みは自分で見つけにくい
  • 他人に客観的に判断してもらう重要性を理解する
  • プロに判断してもらうのが転職成功の近道

となります。

それでは、次に、職務経歴書を書く際に、やってしまいがちな“致命的”な失敗について、書いていこうかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました