学生時代に理学部・工学部、もしくは技術系専門学校を卒業し、製造業で働いている方は、モノづくり大国である日本には多いと思います。でも、中にはせっかく技術系の製造業に入社したのに、配属先が事務職だったり・セールスエンジニア(営業)で、自分のやりたいことができていない人は多いそうです。
僕が人材コーディネーターのM氏から聞いた話で、技術系で転職した人に次のような方がいました。彼を仮にYさんとしますが、彼は工業系の大学を卒業し、念願だったモノづくり系の会社に入ったそうです。ですが、その時たまたま製造の職種の空きがなかった為、セールスエンジニアになってしまった。
Yさんは「最初の3年間くらい頑張れば、そのうち職種の空きができて、モノづくりができる!」と思っていましたが、人事変更がないまま4年目に…
「このままでは好きな【モノづくり】ができない!」と思い、転職を決意して、相談してきた層です。彼の悩みをまとめると
- モノづくりがしたいのに営業をしている
- Yさんは給料より、自分のやりたいことをしていきたい
- 転職なんてしたことないから、何から始めればいいかわからない
- 忙しく転職活動をする時間がない
- 誰か相談できる人はいないだろうか…
- 円満に退職して、次の会社にいきたい
という悩みでした。
そんなYさんに、人材コーディネーターのM氏は3つの提案をしてあげていましたので、僕の体験を交えながらお話していきます。
Yさんが幸せになれる3つの提案
- 退職の意味を明確にする
- 転職のプロフェッショナル(エージェント)と活動しよう
- 無理のない退職プラン
①退職の意味を明確にする
僕が退職した時もそうでしたが、ITエンジニアとしてプログラムを作り、しっかりと働けているが【何か】が嫌になって辞めたいと思うようになりました。この【何か】をしっかりと気づき、次の職場ではそれが解決できている必要があります。
解決できていないと、次の職場も辞めることになるからです。実際、僕の1回目の転職では仕事が合わずに、1ヶ月で辞めることになってしまいました…
そこで、「退職の意味」を考え直しました。パソコンは好きなはずなのに、【何が】嫌なのか?
僕自身のことを見つめなおした結果、『お客様と話をしながら作っていくことがやりたい』とわかったので、やりたいことができるITの仕事を探すことにしました。
Nさんの場合であれば
やりたいこと:モノづくりできる職種(できれば大学で学んだ事を活かせる)
やりたくないこと:モノづくり以外
でした。
3年間、嫌な営業職をやり続けたので、次は絶対に技術職・モノづくりをすると決めていました。Yさんもですが、転職を考える人がまずやるべきことは
『自分が何の為に仕事を辞めるのか・何をしたいのか?』
これをしっかりと見極め、迷った時の判断基準として確立しましょう。「辞めたいから辞める」では転職後に必ず後悔しますので、注意です!
②転職のプロフェッショナル(エージェント)と活動しよう
僕が会社を辞める決意した時、一番最初に困った事は転職活動の進め方でした。最初は、就活と同じ要領でリクナビNEXTなど求人サイトを利用して転職しました。
ですが、時間はかかった上に、転職後にすぐに辞めることに……1回目の転職は苦い体験となりました。
なので、2回目は転職のプロに頼んだ結果、思ったよりもスムーズに転職が完了しました。ちなみに、①の「何の為に仕事を辞めるのか」も転職のプロに習ったことです。Yさんも自己流で転職活動をするのではなく、転職のプロを頼って欲しいと思います。
なぜなら履歴書・職務経歴書はもちろん、志望動機・退職理由の助言をもらい面接対策もできるからです。まずは、プロの目線からしっかりと指導・転職の相談に乗ってもらうこと。
これをなくしては理想の職場へは辿りつけないでしょう。
—–追記—–
技術者の転職で1番頼りになるプロは「メイテックネクスト」です。話をする機会がありましたが、技術者の転職相談も受け付けている非常に熱い会社でした!こちらの記事です。
③無理のない退職プラン
例え転職先が決まっても、現在の会社を辞めれないことでトラブルになることがあります。僕も、退職するときは上司と一悶着があって、ケンカしながらの退職準備でした。原因は、僕が急に「この日に辞める!」っと言ったからなんですがね。
しかし、そこは人間同士。真摯に話をし、引き継ぎの為の準備期間を設けて、しっかり引き継ぎをすることで、円満に退職することができました。Yさんも、早く転職したい思いがありましたが、円満退職を望むのであれば、退職準備を整えてから上司に告げるべきです。
転職準備と同じように退職の準備を心掛ける
また、円満退職する為にはいくつか「やってはいけないこと」があるので、それも予め頭にいれておきましょう。
3原則を実際の行動に起こそう!
①自分の「やりたいこと・やりたくないこと」を書き出してみよう!
頭の中で考えているだけでは、何もまとまりません。なので、まずは思っていることを箇条書きでも、付箋にでも書き出してみましょう。
僕が希望の転職先に就職できた時もとにかく書いてみました。書き出すことで、自分でも気づいていなかった『お客様と話をしながら作っていくことがやりたい』ことがわかりました。「何の為に辞めるのか」が見つけ出せない人は、どんな方法でもいいので、「やりたいこと・やりたくないこと」を書き出しましょう。
②転職のプロ、転職エージェントを活用しよう!
転職のプロとはどこで会えるのでしょうか?
一番簡単に会える方法は転職エージェントサービスを利用することです。さらに言うなら、特定の分野に特化した、今回のYさんの場合であれば、技術職・製造業に強いエンジニア系の転職エージェントサービスです。
どの転職エージェントでも履歴書や面接対策はできますが、転職したい業界に特化している転職エージェントであれば、業界へのツテがあるので、
「●●の会社が今後の伸びが期待できる」
「新規事業の準備をしていて、募集がかかるかも」
など有益な情報が聞けたり、提案をしてくれます。
個人的に自己分析のお手伝いをしてもらえたのが、僕の中ではかなり役に立ちました。今すぐ転職する気はなく、「相談だけでも…」と悩み行き詰まっている人には是非オススメしたいですね。
③引き留めにくい退職理由を作って、早めの退職意思を伝えること
余裕を持って退職する為には、早めに退職する意志を伝えておくことです。直前になればなるほど、引き継ぎの問題が大きくなり、引き留め工作も強くなります。
転職先が既に決まっているか否かによるとは思いますが、できるだけ会社の意向に沿って退職日を迎えましょう。その為には、自分が現在行っている仕事を書き出し、引き継ぐための資料・手順書・マニュアルなどを作っておくといいです。
もう1つ準備しておきたいことが上司が引き留めにくい退職理由を作ることです。これについては改めて書きますが
- 給料が低い為
- 人間関係が悪いため
このような「言い返される可能性がある理由」はよくありません。「言い返すことが出来ない退職理由」を作りましょう。
- 全くの異業種で働いてみたい
- 実家の家業を継ぐので
など、ウソとホンネをうまく使い分けて考えてみましょう。
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