転職エージェントを複数登録しなかった人の転職失敗しかけた体験談を聞いてきた。

エージェント社に複数登録する理由
転職エージェントに初めて登録した方は、最初の面談で緊張して疲れませんでしたか?
僕も最初のエージェントの担当者と面談する時は、職場での疲れやストレスもあり、前日はほとんど寝てない状態でした。きっとひどい顔だったと思います。(笑)

面談するのも、その日程の調整も面倒ですよね……。なので、最初の面談でエージェントの担当者が良い感じの人であれば

あなた

何度も他のエージェント会社で面談するのは面倒。
この担当者に任せてしまおう!

と安易な方に逃げていませんか?
転職をサポートする人材コーディネーター
今回は、僕の友人である人材コーディネーターMから聞いた話で、「複数のエージェント会社に登録せず、1社のみで転職活動を済まそうとしたH君の失敗しかけた転職体験談を紹介したいと思います。

人物紹介:機械分野に在職のHさん

今回の話の登場人物は、Hさん(29歳)の男性で、大学院を卒業して機械分野の会社に技術者として就職しました。働き始めて4年で重要な仕事も任されたものの、人間関係の悪化。近く結婚も考えていたので、このタイミングを機に在職しながら転職エージェントに登録し、転職活動を始めました。

在職中なので時間の融通が効かないと考え、1社だけ転職エージェント(仮にA社とします)に登録したようです。

ですが、うまく転職できない…そこで、2社目(B社)に登録して話してくれる内容の大きな違いに気づいたようです。

ということで、登場人物は

  • 転職活動中のHさん
  • Aエージェント社の担当者
  • Bエージェント社の担当者

となります。

A・B社、二人の担当者が話す内容の違いで、特に印象に残った2点を見てみましょう。

違い①:転職タイミングの時期について、認識が2社間で違う!?

A社の担当者は、30歳前後で、人当たりもよく、話をよく聞いてキャリアコンサルタントとしてアドバイスも色々してくれました。

アドバイスの中で、A社の担当者は
「自動車関連をはじめ、電気/電子機器/産業機械/重電と、各種分野で求人がとても増えています。Hさんが転職するなら今はいい時期です!とオススメしていました。

Hさんは自分の専門の仕事に没頭していたため業界については詳しくありません。当然、A社担当の話を信じきっていました。

ですが、2社目のB社に登録して聞いた内容は、
「全国で見れば確かにA社担当の言うように機械分野での求人は増えていますが、近辺の地域では採用は下火。採用を控える動きが出てきているので、よっぽど優秀でないと難しいです」という話だったそうです。

  • A社の担当者「転職に最適な時期です」
  • B社の担当者「転職は難しい時期です」

転職時期について180度違う見解で、Hさんはビックリしたそうです。

違い②:希望の転職条件から紹介される案件の質が違う

Hさんの転職先としての希望条件は、今と同じ機械業界で、自分の技術が活かせる職種でした。A社の担当者は、現在の会社と同じような機械分野の仕事を提案してきました。Hさんが求めた条件を、そのまま当てはまる会社を紹介したようです。

それに対して、B社の転職エージェント担当者は、Hさんの仕事内容を聞いた後、別の業界(電気・電子分野)も提案してきました。希望業界とは別でしたが、Hさんの持っている技術が電気・電子分野で、非常に需要がでてきていることを独自の調査で知っていたからです。

Hさん自身は、自分の技術が今の業界・会社でしか使えないと思い込んでいたのですが、色んな職業に精通しているB社の担当者の助言で、他業界であれ、同じ職種があることを知ることができ、転職もスムーズに進めることができました。(給料など働く条件もA社提案と比べて良かったそうです)

2人の提案の違いから見えること

A社とB社、2つとも同じ転職エージェントを仕事をしているはずなのに、なぜアドバイスや提案してくる会社が違うのでしょうか?

それは、転職エージェントに勤める担当者全員が、「完璧な転職のプロ」ではないからです。働き初めて1年未満の人もいれば、10年の人もいます。仕事に熱心な人もいれば、適当な人もいます。

A社担当は単純に能力不足だったのではないか?

A社担当の方は、ちょっと勉強が足りなかったと思われれます。全国的に機械分野の求人が増えていても、地域的には増えていなかったことを知らなかったのは、リサーチ不足が原因でしょう。

転職のプロ(エージェント担当者)が教えてくれたから絶対に大丈夫!と信じこんでしまうと、転職に失敗してしまうことがあるのです。

B社担当者の【能力が高い】と言える、マッチする企業の提案力!

Hさんの希望に応えるのは担当者として当然ですが、できるなら予想以上の提案をして欲しいものです。
A社の提案は、言われた通りの「同じ業界で同じ職種」でした。

一方、B社の担当者が提案してきたのは、「異業界で同じ職種」でした。これは人材コーディネーターの友人Mが話してくれたことでもあるのですが、技術系・エンジニアの転職では『業種は変わるが、職種は変わらない』ことがあるそうです。

例を上げるなら、前職で自動車業界で化学系の職種で働いていた人が、医療機器業界の化学系の職種への転職。
業界は自動車→医療機器と変わっていますが、業種は化学系のままで、転職した人の能力がそのまま活かせる職場です。

このような提案は技術系に詳しい担当者であれば可能です。
紹介できる求人の幅が広がる為、その時期の最善の業界を提案できます。先ほどの例で言えば、自動車業界は求人が低調でも、医療機器は好調であれば医療機器業界への転職は比較的成功しやすいのです。

B社担当は、この例のように最適な業界を考慮して、Hさんの働きたい業種の会社を提案した結果、スムーズに転職ができたようです。

1社では比較できない。複数登録でエージェントの質を見極めよう!

この事例で注目したいことは、『転職エージェント登録1社だけだと転職大失敗していたかもしれない』ということです。転職エージェント担当者の能力が転職成功率に大きく関わることは理解できたと思いますが、では担当者の質の違いはどう判断すればいいのでしょうか?

その方法が、転職エージェントに複数登録して担当者を比較することです。

1社より2社、2社より3社。何社まで登録するかは、その人の努力次第ではありますが、人材コーディネーターの友人Mは「最低3社は登録すべき!」と強く言っています。

登録後、担当者との面談をする中で、どの人が一番優秀かを見極めます。転職時のアドバイスや、業界の動向などを質問してみましょう。時には「別のエージェントでは、●●のように言われましたが、どうですか?」と際どい質問をしてみてもいいでしょう。

志望業界・職種・会社に対する独自の情報を持っていたり、転職後の将来の展望まで話してくれる人が個人的にはオススメです。そこまで話せるなら、業界にかなり深い知識を持っていますからね。

最後にまとめ

僕達、転職エージェントを利用する人は、転職活動の素人です。対して、転職エージェントの担当者は転職活動のプロフェッショナルです。話してくれる内容は、どれも凄いと思ってしまいがちです。ですが、それは当たり前です。プロが素人に話せば、知らないことばかりで、そう思うはずなのだから。

でも、上を読んできたなら、必ずしも担当者が全員凄いことではないと分かるはずです。Hさんの体験でも、1社目の担当者は真面目な方だったそうですが、それでも2社目の担当者のほうが遥かに質が高く、有意義な話をしてくれたそうです。

質の違いに気付けるのは、比較したからです。

優しい方は「掛け持ちして利用するなんて、担当者に悪いな…」と思うかもしれませんが、あなたの人生の大事な選択を決める時です。

目的は「うまく転職すること」であり、その手段が「転職エージェント」なのです。言い方は悪いですが、転職エージェントは利用するくらいの考えで、あなたの転職を成功させましょう。

  • 転職エージェントを利用するなら、必ず複数社!
  • 担当者の質を見極めてから本格的に利用する。
  • 業界に詳しい担当者がオススメ。

この複数社での比較の話では、下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

転職エージェントの選び方:3×2の「知っておくべき知識」と「アクションプラン」
転職エージェントは数多くありますが、適当に選んでいては転職で失敗することも……今回は人材コーディネーターMから聞いた「転職エージェント会社の事前に知っておく3つのことと、これさえ守れば転職成功率大幅アップの3つのアクションプラン」を紹介したます。

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