内定後にうまく円満退職する為の流れ

 

①内定おめでとうございます!

内定おめでとうございます。あなたの今までの行動が結ばれた時です。

しかしながら、内定をもらっても、転職活動はそこで終わりではありません。希望先の企業に入社するまでが、転職活動です。

現在、就職中と離職中の方でやるべきことは異なってきますので、いくつかの注意事項がありますので、注意して、入社準備を致しましょう

②退職する意思を伝える。

退職理由

就職中の方でしたら、退職する意思を固めたら、前もって直属の上司に伝えなければなりません。言いにくいのは分かりますが、後延ばしにすると退職の時期がどんどん遅れてしまいます。

ですので、内定が決まって、その企業に就職するという強い意志があれば、なるべく早めに言うことをお勧めいたします。退職する意思を伝えたら、一般的には慰留されます。つまり、引き留められる可能性があります。

あなたが優秀で大きな結果を出している場合、あるいは、その要素があるとみなされている場合、なおさら強く引き留められることもあります。もちろん、そのような時の為にも揺るがない意思の強さと、上司を説得できる退職理由も必要になってきます。

退職理由ですが、会社の不満はあまり言わない方が得策です。例えばですが、

給料が低いからやめます!」と言った場合、

「じゃあ、給料を上げるから残ってくれ。」と言われて、辞める理由を潰される恐れがあるからです。

もちろん、このような例は非常に少なく、極端な例ですが、本音では人間関係や給与等の会社に対する不満で退職したいとしても、あくまで自分のステップアップ、スキルアップのためといった前向きな退職理由を作って説得した方がお互いのためになります。

退職する時のコツは円満退職。

退職する際は“円満退職”にて会社を辞めることが転職成功のコツです。特に狭い業界でしたら、ケンカをしたかのように退職して、次に行く会社に噂が流れていたという例もありますので、注意が必要です。今の会社に不満があったとしても、円満退職になるように注意を払いましょう。

退職理由を考えることもそうですが、退職には思っている以上に時間がかかりますので、上司への相談、説得、業務の引継ぎ、取引先・社内の挨拶回りなどのスケジュールを頭に入れて、余裕をもって準備することも非常に大切です。

③退職日の選定

民法上では退職の意思表示から2週間が経過すれば、いつ辞めても問題は無い事になっています。しかし、ほとんどの会社には退職時に対する就業規則が決められており、「退職1カ月前に申し出ること」などの規定が設けられている事が大半です。

ですので、通常は民法の解釈よりも勤務している会社の就業規則に則って、退職日を選ぶべきです。また退職日を選ぶ場合は、入社する側の企業の入社日とのかみ合いもありますので、慎重に決める必要があります。円満退職を目指すのであれば、充分な引き継ぎをおこなって辞めるのがマナーです。

引き継ぎや残務整理に必要な期間を割り出すことも非常に大切なことです。無理の無いスケジュールに調整してから
退職の意思表示をする方が無難です。

ただし、なるべく避けたいのですが、家庭の事情など、どうしても短期間で退職せざるを得ない場合は、会社側と相談して、調整してもらうのが良いかと思います。

④退職手続き

退職日が決まったら、早めに退職願を出しましょう。

口頭で上司に退職の意思を伝え、同意を得ていた場合でも、書面にして提出するのが基本となります。会社によっては退職願のテンプレートを用意している場合もありますので、提出前に、あらかじめ上司や人事に確認しておきましょう。

以下、会社に返却するものと頂くものです。

会社に返却するもの

  • 健康保険証
  • 身分証明書(社員証、社章等)
  • 鍵(ロッカー、カードキー等)
  • 名刺(自分の名刺および業務上で得た取引先の名刺)
  • 通勤定期券(会社から支給されている場合)
  • 社費で購入した備品、参考図書
  • 制服・作業着(クリーニングして返却するのがマナーです。)

会社から受け取るもの

  • 雇用保険被保険者証
  • 年金手帳(会社によっては、各社員が保管している場合があります。)
  • 源泉徴収票
  • 離職票
  • 健康保険被保険者資格喪失確認通知書

※離職票、源泉徴収票は退職日には後日発行されるものです。故に出来れば、自宅に郵送してもらうようお願いしておきましょう。会社に取りに行くのは面倒ですし、なおかつ気まずいですので、郵送がお勧めです。

⑤入社手続き

入社する際に、必要書類は企業ごとに種類や内容も違います。

株式会社や有限会社などの企業は、法律によって社会保険の適用を受けています。正社員、または条件に当てはまるアルバイトなどを雇用したとき、期限内にその従業員の保険加入の手続きを行うことも義務づけられているのが現状です。

また、企業には従業員各自が納める「所得税」「住民税」「社会保険料」を給与から天引き徴収して一括納付する義務もあります。そのため、労働契約を交わして入社するときには、それらの手続きに必要な書類を求められるのが普通です。

当然ながら、必要書類が揃わないと入社手続きが完了出来ませんので、入社が決まった段階で、必要な書類を用意いたしましょう。

たいていの企業で求められる書類

年金手帳

年金手帳は、勤務先か自分で保管します。前職場で保管していた場合は、退職時に返却されます。手帳を紛失した場合は、社会保険事務所で再発行の手続きが可能です。

雇用保険被保険者証

退職時に前職場から受け取る書類のひとつです。紛失した場合は、居住地を管轄するハローワークで再発行してもらうことが可能です。

源泉徴収票

退職時に前職場から受け取ります。年内に転職できた場合は、年末調整を受けるために新しい職場に提出。年を越して入社する場合は、提出を求められないのが普通です。

扶養控除等申告書

税金や社会保険の手続き、また諸手当計算などに必要です。決まった法令用紙があるので、企業から渡されて記入・捺印するのが普通です。扶養家族がいない人も提出します。

健康保険被扶養者異動届

社会保険の手続きに必要です。ただし、提出を求められるのは扶養義務のある家族を持つ人だけです。企業からもらった法令用紙に記入・捺印して提出します。

給与振込先の届書

給与振込に必要な口座などを届けるものです。大抵は企業独自の書類用紙に記入します。また企業によっては「銀行通帳コピー(支店名・口座名の記載ページ)」の提出を求められる例もあります。

企業によっては提出を求められる書類

従業員調書

人事管理のための基本資料にされます。企業によっては履歴書で代替されるケースもあります。

健康診断書

年齢により「生活習慣病検診」などが加わる例もありますが、企業の定期検診に準じたものが主流です。検診場所の指定を受けることもあります。

住民票記載事項証明書

住民税などと関係した現住所確認のためです。個人情報保護の観点から「住民票」そのものの提出は減る傾向にあります。

入社誓約書

企業独自の書類用紙に署名・捺印するのが普通です。内定時に「入社承諾書」と兼用で提出する例もあります。

身元保証書

企業独自の書類用紙に身元保証人となる人が署名・捺印して提出するのが一般的です。保証人の条件が決められていることもあります。

卒業証明書

通常、中途採用では要求されませんが、第2新卒者などケースに応じて求められることもあります。

免許・資格関連

職種によっては、ドライバーの「無事故証明書」、医療職の「資格取得証明書」など、業務に就く知識や能力の証明を求められることもあります。

⑥入社時の注意

初出勤までの行動計画の中には、業務に関する業務効率予備知識の習得を含めておくのがベストです。経験者の場合も、取扱商品の種類や特徴、主要取引先の名称、支社・営業所の所在地など、基礎知識があると入社後のが変わります。未経験者OKということで入社した場合も、転職先ではビジネス経験者として期待されるのが普通。

また一緒に採用された人がいれば、その人と同じ土俵で仕事をスタートすることになります。何かと比較されるのが実情なので、その同僚に追いついていくためにも、せめて基本的な知識くらいは初出勤前に身につけておく必要があります。

特に試用期間がある場合は、いち早く戦力として認められて本採用の決定を得る必要があることも忘れずにいましょう。

また、初出勤の日は、早めの出社が基本です。上司や同僚、あるいは各部署へのあいさつ、支給されたロッカーやデスクの整理など、業務開始の準備は時間がかかるもの。それらを見越して出社しましょう。

実際の出勤事情は職場によりさまざまです。会社によっては始業直前まで入館できないケースや、始業1時間前には全員が揃って談笑しているようなケースもあります。ほかの社員と比較して、早過ぎても遅過ぎても場違いな登場”という印象を与えてしまいがちです。職場に溶け込むには、周囲から浮いた状況に陥らないことが大切です。

簡単に「30分前に出社すれば大丈夫だろう」と憶測するのではなく、前日にでも採用担当者に連絡を取ったりして、確認することも1つの手です。

初出勤の服装は、面接と違い、実際の業務に就くことが前提です。実際には勤務先業界や職種によって、それぞれの考え方がありますので、会社によっては、服装のルールのほか、髪型やヘアカラー、所持品に関するルールなどが設けられている例も少なくありません。

常識で判断するだけではなく、あくまで就業規則や職場慣習に従うことが基本です。確認できていない場合は、これも前もって採用担当者の方に尋ねてみることをお勧めいたします。

⑦新しい職場でうまくいくには?

 

転職がうまくいくかどうかは、1年目で決まると言われています。入社3ヶ月程で「こいつ、やるな!」と思われれば、仕事も前の職場と変わらず円滑に進めることが出来ます。では、具体的には、どのようなことに気を付けるべきでしょうか?

名前と顔はできるだけすぐに覚えよう!

名前覚える

まず、転職して躓きやすいことは、名前がわからないために生じる「ミスコミュニケーション」です。できれば、入社前に、難しければ3日以内に「名前と顔を一致した状態で、仕事に取り組めるように致しましょう。仕事仲間の名前を覚えることは重要です。

謙虚に学び取る姿勢を大事にしよう!

次に、「謙虚な姿勢」です。周囲から応援されるためにも、新入社員並の腰の低さが大切です。中途採用で、今までの実力が認められたからと言って、それではいけません。入社してからは新人と同じですので、謙虚に誰からでも学び取るという姿勢。

さらに、素直であるということは大きな財産になります。いくら実力がある方でも、この謙虚さが無ければ、誰も応援はしてくれません。

効率的な仕事の為に現状把握をする!

それから重要になってくるものは「現状把握」です。中途採用でいくら能力があるとしても、新たな組織の一員として仕事をする以上、何らかの形で社内のさまざまな部署の人との連携が必要になりますし、どのような企業でも多かれ少なかれ「その企業なりの仕事の進め方」といったものがあります。

それを知らない為にかえって余計な手間をとらせてしまうことも十分に考えられます。故に、しっかりと「現状把握」を行い、その後、ガンガン仕事を覚えましょう

挨拶と笑顔はいつでも大切に!

そして、最後に、何より大切なことは「あいさつ」です。あいさつはコミュニケーションの基本です。基本だからこそ、意識して丁寧に行ないましょう。自分からあいさつすることで、相手に安心感などを与えることができます。

笑顔も大切です。赤ちゃんの笑顔を見ていると、幸せな気持ちになったり、いつの間にかこちらが微笑んでいることに気付いた経験がある方もいらっしゃるかと思います。逆に、ぶすっとした顔の人に好感を持つ人はまずいません

 

転職成功のコツは、上記のようなことをしていき、まずは、職場に馴染むことが大前提となります。そこから、「この人を採用してよかった」と思わせるために、実力を発揮していきましょう。

「使えない人」と思われたら、今後、なかなか厳しい面もありますので、期待されることは何なのかを考え、成果を出すべく、努力していきましょう

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